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航大受験ゼミナール

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2022.08.01

「NICE FLIGHT!」第2話 感想ブログ(ネタバレを含みます)

皆さま こんにちは 航大受験ゼミナールです。

「NICE FLIGHT!」の第2話が7月29日に放送されました。第2話は、搭乗訓練として管制官の渋谷真夢さんが副操縦士の倉田粋さんが操縦桿を握る飛行機に搭乗し、青森空港に行くお話でした。今回のブログでも航空関係の情報など豆知識を盛り込んで感想をお伝えしていきますので、是非、最後まで読んでいってくださいね。

第2話では第1話に続きB767-300ER(機体番号JA603JとJA610J)が登場しました。各種システムが自動化され、デジタル技術も採用された機体でしたね。搭乗訓練として羽田空港を離陸したのは、このうちJA610Jでした。そして、管制官は「16L」から離陸するように指示をしていましたが、この数字や文字には意味があります。

空港の滑走路には、両端に番号や文字が割り振られています。これは「指示標識」と言われ、どの滑走路をどの方向から進入、あるいは離陸するのかをこの指示標識を使うことで明確に表せます。

数字は、滑走路の角度を表しています。磁北を起点として右まわりに、東を「09」(90度)、南を「18」(180度)、西を「27」(270度)、北を「36」(360度)というように表しています。次に文字についてですが、これは複数の滑走路が平行に敷かれているときに付けられます。飛行機が突入する方向から見て右が「R」(Right)、左が「L」(Left)になります。

羽田空港には、滑走路が4本あり、このうちA滑走路とC滑走路が平行に敷かれています。いずれも両端の数字は「16」「34」ですが、「R」と「L」でさらに区別されているのですね。ですから、「16L」という指示はC滑走路からの離陸だったことがわかります。

ドラマでは青森空港までは順調で、特にトラブルは起こりませんでしたが、着陸後すぐにエンジンに不具合が見つかり、倉田粋副操縦士は「ツイてるコーパイ」ぶりをまたもや発揮してしまいました。

倉田粋副操縦士と渋谷真夢管制官は羽田空港に帰ることができず、青森に留まることになりました。ここで渋谷真夢管制官が羽田空港に赴任するまで勤務していた青森空港について少しお話しようと思います。

青森空港は、空港法第5条第1項に規定する地方管理空港で、設置管理者は青森県です。青森県青森市にあり、豪雪空港として知られています。それ故に冬には空港除雪隊「ホワイトインパルス」が活躍します。長さ3,000m×60mの滑走路を約40分という短い時間で除雪します。「ホワイトインパルス」の活躍の詳細は、青森県青森空港管理事務所のホームページから見ることができますので、この機にチェックしてみてくださいね。
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kendo/airport/white_impulse.html

青森県出身の文豪、太宰治も紀行文の性質を持ち合わせた小説『津軽』の冒頭で、雪を7つの言葉で表しています。それだけ青森は、雪の印象が深いのでしょうね。

第2話では、倉田粋副操縦士と渋谷真夢管制官のお顔の距離が近くなるシーンが多々見受けられましたが、心の距離も今後縮まってくるのでしょうか。倉田粋副操縦士は、マイクロバーストの時の管制が渋谷真夢管制官だと気づき始めていますね。今後の展開も見逃せません。

それでは、また来週、お会いいたしましょう。

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