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2026.09.24

二次の結果を待つ間に、三次対策を始めておくべきとその理由

身体検査Aの日程が9月23日で終わりました。
受検された皆さん、お疲れさまでした。
眼のケア、耳鼻科、運動、睡眠――この夏に積み上げてきたものを、ひとまず出し切ったことと思います。

ここから先は「待つ」時間が始まります。
そして実は、この待ち時間の使い方が、三次試験の結果を大きく左右します。
今回はその理由と、今から始めておきたいことを書きます。

カレンダーで見る「待ち時間」の正体

まず日程を並べてみましょう。

身体検査Bは12月5日から7日のうちの指定日で、対象は身体検査Aに適合した人の中から選ばれます。
二次試験の合格発表は12月25日。
そして三次試験は年が明けて1月19日から2月2日のうちの指定日に、宮崎で行われます。最終合格発表は2月19日です。

ここで注目してほしいのは、12月25日から1月19日までの日数です。
25日しかありません。
しかもその間には年末年始が挟まります。
宮崎への移動と宿の手配、面接カードの準備と返送、そして面接と操縦適性検査そのものの対策。
これらを、クリスマスに合格を知ってから始めるのは、正直に言ってかなり厳しいスケジュールです。

つまり、三次試験の準備期間は「二次に合格してから」ではなく、「今」なのです。
9月下旬から12月末までの3か月が、実質的な三次対策期間だと考えてください。

「待つ」ことの難しさ

とはいえ、結果が出ていない段階で次の準備に手をつけるのは、心理的に簡単ではありません。
「落ちていたら無駄になるのではないか」「まだ何も決まっていないのに」という気持ちは、毎年多くの受験生から聞きます。

前回の連載で「緊張」について書きましたが、結果待ちの期間に生まれる不安は、それとは少し種類が違います。
試験当日の緊張は、やるべきことがはっきりしているぶん、行動で打ち消せます。
一方、結果待ちの不安は「何もできない」感覚から生まれるので、放っておくとどんどん膨らんでいきます。

この不安に対する一番の処方箋は、やることを決めてしまうことです。
やることがあれば、待ち時間は「空白」ではなく「準備期間」に変わります。

今から始めておきたい3つのこと

一つ目は、志望動機を自分の言葉で掘り下げることです。
三次試験の面接は、面接カードに書いた内容をもとに深く掘り下げられます。
「なぜパイロットなのか」「なぜ航空大学校なのか」「これまで何をしてきて、それがどう繋がるのか」。
この問いに、借り物ではない自分の言葉で答えられるようになるには、時間がかかります。
書いて、読み返して、人に話して、また書き直す。この往復を、年内に何度も繰り返しておきたいところです。

二つ目は、「指示を聞いて、そのとおりに操作する」ことに身体を慣らしておくことです。
操縦適性検査は、飛行訓練装置(FTD)を使って行われます。
ここで見られているのは操縦の上手さそのものではなく、説明を正確に聞き取り、指示どおりに落ち着いて操作できるか、そして計器と外の景色に同時に注意を配れるかという点です。
初めて触る装置の前で、初めて聞く指示に対応するのと、一度でもその感覚を知った上で臨むのとでは、当日の余裕がまったく違います。

三つ目は、身体と生活のリズムを崩さないことです。
身体検査Aが終わると、つい気が緩んで夜更かしや暴飲暴食に戻ってしまいがちですが、12月には脳波検査が控えている可能性がありますし、三次試験の直前に体調を崩すのが一番もったいない。
この夏に整えた眼、耳、睡眠、運動の習慣は、三次が終わるまで続けてください。

「落ちていたら無駄になる」という心配について

最後に、冒頭の不安に正面から答えておきます。

二次で残念な結果になった場合、今から始めた三次対策は無駄になるのでしょうか。

私たちの答えは「なりません」です。

志望動機を掘り下げる作業は、来年の再受験でも、エアラインの自社養成の選考でも、そのまま使えます。
指示を聞いて正確に操作する訓練も同じです。
むしろ、一年早くそこに手をつけた人は、翌年の三次試験で明らかに強い。

準備は、合格してから始めるものではなく、合格を迎えに行くためにするものです。
結果が出るまでの3か月を、ぜひ「準備期間」として使ってください。

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