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航大受験ゼミナール

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2026.09.14

航空大学校一次試験「CBT元年」を振り返る

令和9年度の航空大学校入学試験は、第一次試験が初めてCBT(Computer Based Testing)方式で実施された年になりました。7月12日の試験から2か月が経ち、一次合格者は今まさに身体検査Aの真っ最中です。このタイミングで一度、「CBT元年」に何が起きたのかを整理しておきたいと思います。来年以降に受験する人にとっては、今年の出来事がそのまま最初の教材になるからです。

何が変わったのか

まず制度面の変更点をおさらいしておきます。

これまでの一次試験は、指定された会場に集まり、紙の問題冊子とマークシートで受ける形式でした。今年からは、CBT事業者(プロメトリック)が運営する全国のテストセンターで、パソコンの画面上に表示される問題に、クリックや入力で解答する方式に変わりました。会場は北海道から沖縄まで各地方に用意され、出願後に航空大学校から発行される受験番号を使って、受験者自身がオンラインで会場と席を予約する仕組みです。

紙の受験票は廃止されました。代わりに写真票と、運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなどの本人確認書類を当日会場で提示します。本人確認書類を忘れると受験できず、受験料も戻りません。今年、この点を「知らなかった」では済まないと痛感した受験生は少なくなかったはずです。

試験の構成は、英語(リスニング約20分、リーディング65分/100点)と総合(110分/250点)で、科目の間に15分の休憩が入ります。13時開始で、受付締切は12時30分。遅刻すれば受験を断られることもあります。

当日、戸惑いやすかったところ

制度の変更そのものより、受験生が実際に戸惑ったのは「当日の細かい運用」でした。

テストセンターでは、私物は原則すべてロッカーに預けます。筆記用具やメモ用紙も会場で支給されるものしか使えません。使い慣れたシャープペンシルも、書き込みで頭を整理するための計算用紙も、自分のものは持ち込めないのです。休憩時間もロッカーに戻ることはできず、自席で待つのが基本です。「休憩中に単語帳を見直す」という紙時代の定番も、今年からは通用しなくなりました。

もう一つは画面上での解答という環境そのものです。図形や空間認識の問題を、紙に線を引きながら解くことに慣れていた受験生ほど、画面を見ながら支給されたメモ用紙で処理する感覚のズレに戸惑いました。英語のリスニングも、パート構成によって音声の進み方が異なるという話を聞いており、慣れていないと問題を追いかけるだけで精一杯になります。

難易度と手応えについて

出題の中身については、どうしても受験者の主観に左右されます。とはいえ、今年の一次を終えた受験生の反応を聞く限り、総合は時間に余裕を感じた人が多く、英語は語彙や文法で足元をすくわれたという声が目立った印象です。

CBT化の狙いの一つは、全国どこでも同じ条件で受けられることにあります。裏を返せば、会場の環境が均質になるぶん、差がつくのは純粋な学力と、画面という環境への慣れです。「速く解く」より「画面上で正確に解く」ことの価値が、紙の時代より一段上がったと私たちは見ています。

来年受ける人へ——今からできる3つのこと

来年の一次試験も、同じ方式で実施される可能性が高いでしょう。今年の経験から、今の時期に始めておきたいことを3つ挙げておきます。

一つ目は、画面で解く練習を日常に組み込むことです。過去問を紙で解いて終わりにせず、問題をPCやタブレットの画面に表示し、手元の白紙にメモを取りながら解く。これだけで本番の感覚にかなり近づきます。特に図形問題は、「画面を見て、紙に描いて、また画面に戻る」という視線の往復に慣れておく必要があります。

二つ目は、英語を「試験形式」ではなく「基礎力」で固めることです。今年の英語で苦戦した人の多くは、形式に不慣れだったのではなく、単語と文法の土台が足りませんでした。CBTになっても、問われているのは英語力そのものです。単語帳のレベルを一段上げ、文法を地道に固める作業は、来年の7月まで10か月ある今だからこそ間に合います。

三つ目は、手続きの流れを先に頭に入れておくことです。出願(例年5月)、受験番号の発行、テストセンターの予約、写真票と本人確認書類の準備。予約は早い者勝ちで埋まる会場もありますし、変更やキャンセルにも期限があります。勉強とは別の「事務の失点」で受験の機会そのものを失うのは、あまりにもったいないことです。

おわりに

制度が変わった年の受験生は、情報が少ない中で手探りの受験を強いられます。今年の一次を受けた皆さんは、その意味で本当によく戦ったと思います。

一方で、来年の受験生には「前例がある」という大きなアドバンテージがあります。今年何が起きたのかを知り、それに合わせて準備を組み立てられるからです。航ゼミでは、今年のCBTを実際に受けた塾生の経験を教材に反映させながら、来年に向けた一次対策を進めていきます。

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