航ゼミからのお知らせ
2026.09.03
航空大学校二次対策⑤『睡眠』
検査日から逆算した睡眠の整え方
まず一番大事なのは「検査当日だけ頑張らない」ことです。血圧・心電図・視力・尿検査といった項目は、直前数日の睡眠状態の影響を受けやすいので、検査の2週間ほど前から就寝・起床時刻を固定し、平日も休日も同じリズムにするのが理想です。検査の3日前からは特に、7〜8時間の睡眠を確保し、夜更かしや徹夜、極端な早起きを避けてください。
血圧・心拍への影響
睡眠不足は交感神経を優位にし、血圧と心拍数を上げます。航空身体検査では血圧の基準が比較的厳しく、寝不足で普段より10〜15mmHg高く出て再測定になるケースは珍しくありません。前夜は最低でも7時間、できれば普段より少し長めに眠り、当日は検査会場に余裕を持って到着して、測定前に5〜10分ほど落ち着いて座る時間を作りましょう。
眼科系項目(視力・眼圧・調節力)
寝不足や眼精疲労があると、近点距離が伸びたり視力がわずかに落ちたりします。検査前日は長時間のスマホ・PC作業を控え、就寝1時間前には画面を見るのをやめると、翌朝の眼のコンディションが安定します。コンタクト使用者は、検査の指示に従って前日から外しておく点も忘れずに。
心電図・脳波(該当する場合)
睡眠不足は不整脈(期外収縮など)を出やすくし、脳波検査がある場合は徐波の混入や判定への影響も出ます。前日のカフェイン(特に午後以降)とアルコールは避けてください。アルコールは寝つきは良くなっても睡眠の質を下げ、翌朝の心拍・血圧にも響きます。
尿検査・血液検査
前夜のアルコールや深夜の食事は、尿糖・尿蛋白・肝機能値に影響することがあります。夕食は就寝の3時間前までに済ませ、水分は普通に摂って、朝は指示があれば絶食で臨みましょう。
当日の実践的なコツ
検査当日は普段どおりの時刻に起きるのが最も安全です。「いつもより早く寝よう」と意気込んで寝つけなくなるより、いつもの時間に寝て、いつもの時間に起きる方が体調は安定します。どうしても眠れなかった場合でも、横になって目を閉じて休んでいるだけでも自律神経はある程度落ち着くので、焦らないことです。
普段からの習慣として
パイロット/訓練生としては、定期検査のたびに慌てるより、日常的に「毎日同じ時刻に起きる」「朝に日光を浴びる」「就寝前の画面・カフェイン・アルコールを控える」「寝室を暗く涼しく保つ」という基本を守ることが、結局は最も確実な対策になります。睡眠時無呼吸の兆候(強いいびき、日中の強い眠気)がある場合は、身体検査で問題になり得るので、早めに医療機関で相談しておくことをお勧めします。
