航ゼミからのお知らせ
2023.04.06
現役航大生インタビュー&講演会「航空大学校ってどんなところ?」
エアラインパイロットになるために航空大学校を目ざしている、けれども、航空大学校のことをよく知らない・・・・・・
こんな悩みを多くの方が抱えているのではないでしょうか?
航空大学校の情報って、検索してもなかなか出てこないですよね。
「航大受験に備えるにはどうしたらいいの?」
「寮生活ってどんなの? 受験する前にもっとよく知っておきたい!」
「航大生の生の声を聞いてみたい!」
今日は、そんな要望にお応えします!
航大受験ゼミナールでは、69回生1期入学の現役航大生、石井雄士さんにインタビューを行い、航大受験の勉強法や航大(宮崎キャンパス)での寮生活や宮崎学科課程の1日のスケジュールなどについて詳しくお聞きしました。
Q:石井さんは、航大受験対策をどのように行っていましたか?
私は理系だったので、大学受験のときに勉強した内容をそのまま航大受験にいかし、過去問を徹底的にやりました。航大受験は1次試験対策が大切なので、ケアレスミスが起きないように、解ける問題では絶対に点数を落とさないようにしました。また入学試験の問題を全部解こうとするのはよくないので、問題の取捨選択も行っていました。それから、2次試験対策として、健康や食事に気を使った生活も行っていました。具体的にはランニングをすることとあっさりした食事を心がけることです。3次試験対策は、航ゼミのフライトシミュレーターや面接練習を活用していました。
Q:受験を乗り越えて見事合格を掴み、期待を胸に宮崎キャンパスへ入学されたと思うのですが、ここからは、少し宮崎キャンパスについてお伺いさせてください。宮崎キャンパスの寮は何人部屋ですか?
私の時は、同期3人でした。コロナ禍以前は、先輩1人と同期2人だったようです。部屋のメンバーは上級生が決めるようで、入学した時は既に決まっていました。次の帯広フライト課程では、自分たちで部屋のメンバーを決められるそうです。
Q:宮崎キャンパス学科課程の1日を教えてください。
起床時間は決まっていないのですが、朝食は7時15分から50分までと決められています。授業の開始は8時30分からで、午前の授業は12時までです。そして、午後の授業が13時から始まり、最長で16時30分まであります。授業が終わったらミーティングを行います。寮の掃除やゴミ捨ては学科課程の学生がすることになっていますのでミーティングでリマインドしたりします。また、委員会活動も全員が所属し、それぞれの仕事を行います。私は、委員長を務めていますのでミーティングの時などは司会をして皆をまとめていました。
Q:宮崎キャンキャンパスの学科課程をどのように乗り越えましたか?
自習室に集まって勉強したり、自分の不得意な分野はその分野が得意な同期に聞いたりしていました。聞くことで効率よく勉強でき、膨大な量の勉強をこなしていました。テスト期間は毎週テストがあるのですが、そこで合格点をとるために皆でわからないところは教え合い効率重視で勉強していました。
Q:毎日勉強で忙しかったと思うのですが、お休みの日はどのように過ごされていたのでしょうか? おすすめの場所などありますでしょうか?
土日は休みなので、同期と一緒に出かけることが何より楽しかったです。ゴルフをしたり、赤江浜でサーフィンをしたりする人もいました。私は温泉が好きなので温泉に入ったりして平日の疲れを癒していました。航大の近くの餃子もおいしいのでおすすめです。
Q:2月にR5年度の合格発表がありました。合格者からは入学までどのように過ごせばいいのかという質問が多く寄せられています。アドバイスをお願いいたします。
とても忙しくなるので入学までの間に自分がやり残したことや自分磨きなどをやっておいた方がよいです。それに、遊ぶのもよいと思います。勉強面でのおすすめは、英会話です。パイロットと管制官の英語でのやりとりを聞き取れたか授業で聞かれるときがあります。それから入学までに「AIM-J」(Aeronautical Information Manual-Japan)という本を読み込んでおくとよいと思います。「AIM-J」には、航空機の運航に必要な基本的情報や一般的な飛行の手順やATCのプロシージャや気象に関する基本的な情報などが載っています。
Q:これから航空大学校を受験する方にもアドバイスをお願いいたします。
試験を楽しんでください。試験を楽しむために努力を続けてください。また、まわりの応援してくれる友達や家族を大切にして相談して乗り切ってください。
Q:最後に、宮崎キャンパスについて特別に伝えられる情報があればお願いいたします。
宮崎キャンパスには、フライト課程の先輩たちもいらっしゃいました。フライト学生は午前フライトの場合、座学生よりもずっと早く起床して天気の解析を行い、飛べるか飛べないかを判断し、ブリーフィングに臨みます。フライトは12時までで、その後反省会を行います。ナイトフライトを実施するときは18時から20時まで行われます。また、天候次第で土曜日にフライトを行うこともあり、日曜日の午後は月曜日のフライトの準備を行うのでとても忙しいです。しかし、そんなフライト学生たちを見て、私も早く飛びたいという気持ちになりました。
本日はインタビューのお時間を取っていただき、誠にありがとうございました。
2023年3月26日には、東京都大田区産業プラザPiOにて講演会も行われ、航空大学校の生活や受験対策などについて、たっぷり1時間半、語っていただきました。航空大学校をめざされている多くの方にご来場いただき、講演会は大盛況のうちに幕を閉じました。
現役航大生の生の声を聞いた参加者の感想を一部ご紹介いたします。
・「入学後の生活の様子を知り、具体的なイメージがつかめたことで勉強のモチベーションが上がりました!」
・「Web上に出ている情報よりもさらに深い情報を知れて、貴重な時間になりました!」
・「情報が少ない二次試験について対策を知れて、とても有益でした! このような機会を設けていただき大変ありがたく思います。」
・「一次試験対策、受験の心得などを聞けて、凹んでいた気持ちにやる気がみなぎりました!」
・「航大生の生の声も聞けて、受験者の雰囲気も知れて、とても有意義な時間でした。」など
航大受験ゼミナールでは、今後も現役航大生へのインタビューや講演会などを開催し、引き続き、皆様に受験情報や航大での生活についてお伝えしていきたいと考えております。次回開催をご期待ください。