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2023.01.19

「舞いあがれ!」航空学校編(1月19日までのネタバレあり)

 2022年11月21日より、朝のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の「航空学校編」がスタートしました! 舞ちゃん(主人公:岩倉舞)が、パイロットを志し、航空学校に進学したことで、「航空学校のモデルである航空大学校ってどんなところだろう? 航空大学校を受験するにはどうしたらいいの?」と、たくさんの方がお考えになったはずです。そのような方のために、このブログでは航空大学校の受験について初心者の方でもわかりやすいように受験者数や募集要項などの情報を交えて、番組の感想を伝えていこうと思います。

 まず、舞ちゃんが入学することになった航空学校ですが、この学校のモデルが、日本で唯一の公的な航空機の操縦士教育訓練機関である独立行政法人航空大学校なのです。

 航空大学校の募集定員は108名です。出願資格は、細かい規定がありますので航空大学校のHPの募集要項をご覧ください。https://www.kouku-dai.ac.jp/02_enter/05.html

 舞ちゃんは、大学2年を修了予定、身長は159㎝だったので、受験できました。入学試験の方法は、第一次試験(英語・総合)、第二次試験(身体検査A→合格者のみ身体検査B)、第三次試験(面接・フライトシミュレーター)です。

 第一次試験は、通常ですと、(ここ2、3年は新型コロナウイルスの影響で受験スケージュールが変更されていました。)毎年7月に行われ、合格者のみ第二次試験に進めます。第二次試験の身体検査Aは、9月に実施され、身体検査Aの合格者のみ12月に実施される身体検査Bに進めます。第二次試験の身体検査Bで不合格になった者は、再度の受験は認められません。そして、身体検査Bの合格者は第三次試験の面接・フライトシミュレーター試験に進めます。最終合格者の発表は2月です。とても長い間、試験を受けることになります。舞ちゃんは、すぐに合格を掴んだように思われますが、実はこのような長いスケジュールをこなしていたんですね。

 さて、ここからは、航空大学校への受験者数の推移を見ていきます。2030年にパイロットが不足する問題を受けて、航空大学校では、平成30年から定員が72名から108名に増加しました。募集定員108名に対して1000名近くの志願者があり、一次試験の突破はなかなかの難関になっています。


出典:航空大学校ホームページより数値を抜粋
https://www.kouku-dai.ac.jp/cgi-bin/upload/jyukennsyar04.pdf

 舞ちゃんの受験はこれよりもっと前ですが、非常に優秀だったのではないでしょうか。これから受験をお考えの方も、勉強計画をしっかり立て、それを確実に実行することで合格を掴み取ってください。

 次は、舞ちゃんがどのような課程で勉強を行っていくのかを航空大学校の教育プロセスから見ていきます。

 教育のプロセスは以下のように航空大学校のホームページに記載されています。

1 宮崎学科課程   期間5ヶ月 宮崎本校で実施 学科 547時間
2 帯広フライト課程 期間6ヶ月 帯広分校で実施 学科 156時間
                         実機による操縦訓練 71.5時間
                         計器飛行地上訓練 7時間
3 宮崎フライト課程 期間6ヶ月 宮崎本校で実施 学科 162時間
                         実機による操縦訓練 73.5時間
                         計器飛行地上訓練  15時間
4 仙台フライト課程 期間7ヶ月 仙台分校で実施 学科 150時間
                         実機による操縦訓練 57時間
                         計器飛行地上訓練  22時間

出典:航空大学校 募集要項より http://www.kouku-dai.ac.jp/02_enter/05.html

 宮崎での学科課程の時間は、547時間で、とてもボリュームがあります。お母さんの急病のために1カ月も学校を休んでしまった吉田学生でしたが、自分で勉強をして、課題を乗り越えたときは、絶え間ない努力は必ず実を結ぶのだと感じました。
 舞ちゃんも宮崎での学科課程を終え、帯広フライト課程に進みましたが、センターラインに着陸できずに、ソロフライトに進めるか危ぶまれました。柏木学生の協力を得て、何とかクリアした舞ちゃんでしたが、水島学生は惜しくもフェイルでした。悲しいですが、安全に飛行機を操縦できるかどうかが判断の分かれ道で、厳しい安全基準を乗り越えた学生のみが先に進める世界なんだということを改めて理解しました。大河内教官は、生徒一人ひとりにしっかりと考えさせる指導をする教官です。舞ちゃんや柏木学生が訴えるほどの鬼教官の姿は見えず、天候が悪く、舞ちゃんが帯広空港に帰ってこられないときに、自ら飛行機を操縦して助けにいくほど生徒思いの教官でした。「右を見ろ!」という言葉から、エア大河内教官を思い浮かべるのかと思いましたが、まさか、実際に来るなんて、まさに学生のことを一番に考えてくれている教官だと言えます。
 舞ちゃんは帯広課程を無事クリアし、再び宮崎に戻ってきて宮崎フライト課程、そして仙台フライト課程と進み、航空大学校を卒業しました。就職も決まったはずなのですが、リーマンショックにより1年延期に……この期間にお父さんの工場とお父さんの身に異変があり、現在、涙なしには見られない状態です。内定を辞退し、お父さんの工場を立て直すために奮闘しています。まだまだこれからも目が離せませんね。最後まで見守りたいと思います。

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